重度脊柱側弯症に対する手術を受けて

目次

はじめに

 

 

重度の側弯症と低体重、股関節脱臼という状態での手術に対しての期待・不安等について、術後もうすぐ二年になることを振り返ってみました。

 

手術に対する期待

 

  • 股関節脱臼に伴い、装具を着用しての日常生活、特にベッド上以外は常に装具着用が不可欠の状態を回避し、脱臼を防ぎたいという希望があった。
  • 重度の側弯が少しでも改善されることで、身体の状態が良好になり日常生活を送れるという強い希望があった。

 

手術に対する不安

 

 

術前の気持ちについて

  • 手術に対しては懇切丁寧な説明があり、極度の不安はなく、むしろ前向きに手術を受ける気持ちが強かった。
  • 説明された中で考えられるさまざまなリスクのうち、重度の側弯の場合のリスクが高いと言われる神経麻痺が大きな不安の一つだった。
  • 他では低体重、体力がない、抵抗力が弱いなどの現在の状況が、まれにみられる感染というリスクを避けられるか気がかりなことだった。
  • 心配はあっても執刀していただく先生方を信頼し、少しでも良い状態になることを望んで手術を受けた。

 

術後の不安から脱出等

  • 術後は神経の麻痺はなく、経過は順調だったが、術後二度にわたる感染のため、灌流洗浄の手術を受けるが、その都度、的確な治療が行われ、回復し、不安が解消されていった。
  • 特に側弯の手術後、股関節脱臼の手術、脛骨骨折の手術と二年近くに亘って受けたが、高度な技術の専門医の先生方が連携し、何があっても適切に診断され治療をして下さったことは、非常に患者自身にとって心強く励みとなった。精神的な不安の解消は希望、喜びに繋がった。
  • 特に手術前、術後の疑問や不安等に対して理解しやすく説明され、責任をもって対処して下さったことが有難かった。
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