先天性後側弯症の手術を受けて

目次

手術にいたるまで

 

 

小6の娘が側弯症の手術をうけてから、早いもので一年が経とうとしています。

 

『手術を受けた方が良い。それも早めに』...

生まれつき背骨以外にもいろいろ問題を抱えており、一つ一つより良い方法を考えて片手では足りないくらいの手術をして乗り越えてきました。

 

そんな中、背骨に関してはずっと経過観察で、親も本人も『手術を受けずにこのままいけるんじゃないかな…』と、心のどこかで思っていたような気がします。

 

そんな中、久しぶりに受診した側弯外来で『手術を受けた方が良い。それも早めに』…との話があがり、いつもの経過観察のつもりでいた私達は驚きました。

 

なかなか手術を決心できませんでした

曲がりの角度が進行していること、本人が腰の痛みを訴えていること、年齢がちょうど第二次性徴になる頃であること、そして、相乗効果で曲がりの進行が心配されること…と、手術を受けるべき条件は揃っていました。

 

でも、手術する場所が神経の近くであり、決して簡単ではないということは素人でもわかること。『はい、ではよろしくお願いします』と簡単にGOサインを出す気にはなれませんでした。

 

手術の日程や予定が大変でした

納得いくまで説明を聞き、本人の気持ちを大事にして、学校行事を考慮しつつ予定をたててもらいました。

 

貯血や、事前の検査のために度々学校を休みました。しかし、いよいよ来週から入院というときに、数週間前にかかった新型インフルエンザの影響が懸念されて、やむなく手術の延期が決定。

 

その時は気持ちの建て直しが大変でした。出直しで数ヶ月後に決まった手術に向けてまた貯血等をし直しました。

 

そして入院

 

前日の先生からの詳しい説明には娘も同席し、分かる言葉で説明してもらい、手術の日を迎えました。

 

手術中の不安

予定は4―5時間。ところが、予定時間をとうに過ぎ、あたりが暗くなってきても手術室からでてこない娘。先生には申し訳ありませんが、最悪の事態を想像せずにはいられませんでした。

 

娘を見て泣きながらホッとしました

術後の説明によると、脊髄の状態が悪くなり、様子を見ながらの手術となり、時間がかかったとのこと。

手術室からでてきて、痛がりながらうなされている娘を見て、ああ、痛みもわかっている!と、泣きながらホッとしました。

 

 

術後

 

翌日からは、しばらく激しい痛みとの戦いでした

普段、痛みに強いと思っていた娘が『痛い!助けて!』と泣き叫び、痛過ぎて口にしたものを戻してしまったりするのを見て、何も出来ないもどかしさがありました。心を鬼にして夜は看護師さんにお願いして帰宅。

 

日に日に回復

翌日から、面会時間めがけて会いに行くと、日に日に回復し、数日後にはベッドに起き上がり、歩き…と、子供の力の凄さに驚くばかりでした。

 

大きな力(励み)になること

痛さも我慢できるころになると、リハビリもはじまり、コルセットも出来上がり、歩行器を使ってプレイルームに行って過ごすこともできるようになりました。

 

そしてなにより、同じ病気のお友達が出来たことが今回の入院生活を頑張れた大きな力になったようです。彼女も、娘の一ヶ月ほど後に無事手術を終え、今もたまにメールをやりとりするお付き合いが続いています。

 

退院してから

 

 

この一年間、猛暑の中のコルセットや、体育の授業の見学など多少の我慢は必要でしたが、辛かった腰痛は嘘のようになくなり、身長も術後一気に曲がりの分、数センチ伸びた後も娘なりに伸びています。

 

手術のタイミングは、するべきときに出来たのではないかと思い、先生の判断に感謝しています。

 

術後の定期検診では

 

レントゲンをはじめとし、リハビリやCTなど、必要な検査を受けています。

 

今後も多少の心配はありますが、背中の傷を見て頑張ったことを忘れずに毎日を過ごして行きたいと思っています。

 

側弯の手術を受けられる方、そのご家族の方におかれましても、手術がうまくいきますようにお祈り申しあげます。

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