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側弯症手術をした中3女子の母

目次

  • 1 学校の保健の先生からの手紙に側弯の疑いが、、
  • 2 整形外科の受診
  • 3 手術まで
  • 4 普通の生活へ

学校の保健の先生からの手紙に側弯の疑いが、、

 小学5年生の春、娘が「学校で何度もおじぎをさせられたよ」と言ってやって見せたのが始まりでした。

学校の保健の先生からの手紙には、側弯の疑いがあるので整形外科の受診をするようにと書かれていました。

それまでは、お風呂に入った時にも全く気がつかなかったので、急いで近くの整形外科を受診しました。

整形外科の受診

 整形外科で撮ったレントゲンを見せられ背骨が曲がった姿を見て、まさか自分の娘がと我が目を疑いました。

そこの先生は、大学病院に行くよう紹介状を書いてくれ、将来のことを考えて他人に口外しない方が良いとアドバイスがありました。

病気のことがよくわからず、他の人に相談も出来ず秘密にしておかなければならないとは、目の前が真っ暗になったような気持ちでした。

相談出来る人もいないため、インターネットで調べたところ、女子に多く思春期に進行して50度を超えると、中学になるまでに手術に踏み切らなければならない、と書いてありました。

手術まで

 その大学病院では、まず装具を着けて様子をみること、左右の足の長さが異なるので靴に中敷きを入れるようにと言われました。

装具は重く、体の形に合わず、娘は装着を嫌がりました。

また、長時間待たされたうえ、外来の医師がその都度変わり、レントゲンによる経過観察のみでした。

右の腰が盛り上がってくる等について説明がなく、あとでわかったのですが、その大学病院では、他の大学病院から来ている専門の先生が1人だけでやっているものでした。

 とにかく可能性があるものは何でもやってみようと、夫と相談し、一縷の望みで、整体院に定期通院し、新しく体に合った装具を作り細かい調整をしていきましたが、背骨の傾きは徐々に大きくなっていきました。

 娘は小児ぜんそくがあり、近所の病院に通院していましたが、そこの先生の意見で、医師との信頼関係が大事なので納得がいくまでいろいろな医師の意見を聞いてみた方が良いとの助言を得て、いくつかの病院に行ってみたり、インターネットからの情報を得たり、整体の先生や、整体院関連病院の医師の意見を聞いて、手術実績の多い慶應大学病院が最もふさわしいということになり、受診しました。

 すでに背骨の曲がりは、手術が必要な状態と覚悟していましたので、渡辺先生に手術をお願いしました。

詳しい説明と豊富な治療事例があり、また側弯症に対するチームとしての取り組みがなされ、お任せしてよいのだと安心しました。手術までの検査や貯血がなされ、病院からの連絡もハガキで送られてきて、後は手術を待つだけとなりました。

 6年生の10月に手術が決まり、入院しました。背骨を固定するという大きな手術になり時間もかかりました。

とにかく、背骨が真っ直ぐになり安心して生活が出来ますようにと祈りました。

手術が終わり、集中治療室で娘と会った時は、「よく頑張ったね」と声を掛けました。

小さい体でよく手術に耐えてくれたと感心しましたが、娘はぜんそくがあるので、あまり強い痛み止めは投与出来なかったらしいのです。

しばらく痛みを訴えていましたが、予定通り2週間で無事退院しました。

翌年の2月の通院の時は、背に負担がかからなければ普通の生活で問題ないと言われました。

普通の生活へ

 中学に進み、一部の体育が出来ない以外は、特に普通の中学生の生活になりました。

中2の時の合唱コンクールでセーラー服を着ている娘を見て、肩の線が他の生徒と同じに真っ直ぐに揃っていた事に感激しました。

その時の写真を通院の時に渡辺先生に見ていただきました。

 中2の夏には、ニュージーランドに語学研修に行くことが出来ました。

背骨の金属に反応が出て、空港で止められるのではと心配し、先生に診断書を書いていただきましたが、そのようなこともなく、無事に帰宅しました。

手術の跡は残るものの、ほとんど普通の生活になり、側弯で悩んでいる方がいたら、インターネットや本で情報を得ることもできますが、勇気を出して納得出来るまでいろいろな人の意見を聞いて決めることが良いと思います。

慶應大学では、豊富な経験とチームとして患者を診ていくという点で安心して治療が出来ます。娘を見守ってくれた多くの皆様にたいへん感謝しています。

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