保護者手記

目次

はじめに

 

 

私は現在17歳(高校2年生)の娘を持つ父親です。

今からちょうど2年前(2008年)の今頃は、毎日が憂鬱で不安、心配の日々を送っていました。可愛い娘の側弯手術が迫っていたからです。

 

「いつかやらなければならないなら早く手術しようよ」それが娘の意向でした。

現在は、何の不安もなく元気すぎるくらいの順調な術後生活を送れている毎日です。

 

当時の事を私は手帳にメモしていました。その手帳を見て、手術までの気持ちを参考になればと思いお伝えしようと思います。

 

手術まで

 

その手帳を見ると、2008年10月27日、慶應病院で担当医:松本守雄先生との面談で“勇気を出して手術するしかない”と記されています。

 

この面談では、手術の施行方法が説明されました。
手術時間は通常6時間、今回は松本先生と渡辺先生の二人で行うため4時間前後。娘は50度で通常手術の範囲であるとの説明を受けました。

 

いよいよ手術が現実のものとしてカウントダウンが始まった感じです。

 

娘は12月16日に入院、二日後の18日に手術でした。

手術前日17日の夜、松本先生から手術の最終確認と説明があり娘と妻と3人でお話を伺いました。(説明は丁寧で細かく詳しいものでした。)思っていた以上に難しい手術で、危険性も含め側弯手術の術式はまだ新しい方法で、慶應病院では2004年から始まった。

 

でも松本先生は側弯手術の第一人者で年間70人の手術を行っている、大変信頼出来る先生なのだ!慶應病院にはbad caseにも対応出来る準備で最善の念には念を入れた手術を行う話を聞いて、慶應病院 松本先生との出会いに感謝という気持ちになった。

 

その時の手帳には、“松本先生は頼もしい”“安心して手術に挑もう!”“成功を祈る。○○がんばれ!”と記されていた。

 

父親としてはやはり大事な可愛い娘の手術に不安はないと言ったらウソになる心境だったと思う。

 

そしていよいよ12月18日(木)手術の日

準備万端!娘は9時に堂々と歩いて中央手術室に入って行きました。

ストレッチャーに乗せられた別の手術の大人の患者二人は不安で泣いていました。しかし、15歳の娘は「じゃ、行ってくるわ!」とスタスタと歩いて手術室に・・・実に頼もしかった!

 

10時に手術開始

14時に手術終了・・・

松本先生、渡辺先生がストレッチャーに付き添い手術室から出てきた。

「うまくいきました」力強い松本先生の言葉にホッとしました。チーム松本が実に頼もしく、感謝、感謝の気持ちで一杯でした。

「勇気を出して手術をして良かった」と心底思いました。

 

最後に

 

 

手術とは、何が起こるかわからないという怖さや不安は誰にでもあると思います。しかし「手術の先には光明が・・・」と考えると、この事は娘から教えられました。

 

「手術を早くやりたい・・・そうしたら側弯の心配や不安がなくなる。どうせなら早くやろうよ」娘の言葉に親が勇気をもらった感じでした。

 

慶應病院 松本守雄先生、渡辺航太先生といった日本一のチームとの出会いに感謝です。

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